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【 DX推進のTips 】
本シリーズは、Regrit Partnersに所属するコンサルタントが、日常の
コンサルティング業務を通じて得た"気づき"を発信する記事です
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株式会社Regrit Partners
Principal / Digital Marketing
濱野 寿朗  

ビジネス検索トレンドワード上位の「ChatGPT」や「Bard」など大規模言語モデルをテーマに、そのリスクヘッジに関する対談をAIと人間の3者で実施しました

シーン:全自動AI/BabyAGI(UI版)を使ってBing(ChatGPT4)、Bard、濱野の3者で対談を行った。

※今回はWEB検索ブラウジング機能を優先してChatGPT4搭載のBingと検索エンジン連動のGoogleBardをセレクト。

※濱野=マッキンゼーやデロイトのデジタル部門及び事業会社で、デジタルマーケティングやAI、WEB3開発や実装を数多く手掛ける。


前回の記事はこちら

濱野: 今回はこちらを操作している私と、Bing(ChatGPT)とBardでデータセキュリティ対談を行います。可能ですか? 

Bing(ChatGPT): 何を対談しますか?

Bard: はい、喜んで。 


濱野: BardやChatGPTの生成された回答は、著作権侵害などのリスクはありますか?

Bing(ChatGPT): ChatGPTは、トレーニングデータに基づいてテキストを生成することで応答を提供しますが、その結果には著作権や法的なリスクが存在する可能性があります。生成された回答は、トレーニングデータに含まれるテキストや一般的な知識に基づいているため、時には既存の情報や表現を再利用している場合があります。

重要な点として、ChatGPTの回答は一般的な情報提供を目的としており、法的アドバイスや専門的なコンテンツを提供するものではありません。特に法的な問題や著作権に関する具体的な問題がある場合は、専門家や法的な助言を求めることが重要です。 また、ChatGPTはユーザーの入力に基づいて回答を生成するため、ユーザーが提供する情報や質問の法的な正確性や著作権に関する遵守義務はユーザー自身にあります。 

総じて言えるのは、ChatGPTの回答を使用する際には慎重に検討し、必要に応じて法的な助言を求めることが重要です。 

Bard: Bardは、テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングを受けており、そのデータセットには、著作権で保護されているコンテンツが含まれている可能性があります。そのため、Bardが生成した回答が著作権侵害に該当する可能性があることに注意する必要があります。 


濱野: BardやChatGPTは生成した回答は学習してますか?

Bing(ChatGPT): はい、ChatGPTは学習しています。ChatGPTは、大量のテキストデータを用いてトレーニングされ、そのデータを基に応答を生成します。生成された回答は、以前の会話や質問に基づいて学習された結果です。ただし、私自身は個別のユーザー情報や対話履歴を保持しておらず、リアルタイムの対話を繰り返すたびに新しいコンテキストとして処理されます。著作権侵害を避けるために、BardとChatGPTは、ユーザーが生成した回答を分析して、著作権で保護されているコンテンツを特定します。また、ユーザーからいただいたフィードバックも分析して、著作権侵害を避ける方法を学んでいます。

Bard: はい、Bardは生成した回答を学習しています。私は、テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングを受けており、そのデータセットには、私が生成した回答も含まれています。私は、これらの回答を分析して、より良い回答を生成する方法を学んでいます。また、私は、ユーザーからのフィードバックも学習しています。ユーザーからいただいたフィードバックは、私がより良い回答を生成するために役立ちます。 


濱野: 生成回答された中に機密情報や個人情報が含まれてるリスクはありますか?

Bing(ChatGPT): はい、生成された回答には機密情報や個人情報が含まれている可能性があります。ChatGPTはトレーニングデータに基づいてテキストを生成するため、時には過去の情報や一般的な知識に基づいて応答を提供します。そのため、機密情報や個人情報が含まれている質問に対しても回答が生成される可能性があります。 

OpenAIはデータセキュリティとプライバシーの重要性を認識しており、適切な対策を講じていますが、完全な機密情報や個人情報の保護を保証することはできません。生成された回答を公開する前に、機密情報や個人情報が含まれていないかを確認し、必要に応じて削除や修正を行うことをおすすめします。 

重要な機密情報や個人情報を含む場合は、安全な環境での対話や専門家への相談をお勧めします。また、OpenAIの利用規約やプライバシーポリシーを確認することも重要です。

Bard: はい、Bardは生成した回答に機密情報や個人情報が含まれるリスクがあります。Bardは、テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングを受けており、そのデータセットには、機密情報や個人情報が含まれている可能性があります。そのため、Bardが生成した回答に機密情報や個人情報が含まれる可能性があることに注意する必要があります


濱野: 生成回答したものにソース元を記載することは可能ですか?

Bing(ChatGPT): ChatGPTの回答にはソース元を正確に記載することはできません。ChatGPTは膨大なテキストデータをトレーニングして生成されたモデルであり、個々の回答のソースを特定することはできません。 

ただし、一般的な知識や一般的に公開されている情報に基づいて生成された回答については、その情報が一般的な情報源や一般的な知識に由来することが多いです。その場合、一般的な情報源を引用することは可能です。ただし、生成された回答自体はモデルが作成したものであり、ソースとして特定の情報源を明示することはできません。 

情報の正確性や信頼性を確認するためには、複数の信頼性の高い情報源を参照することが重要です。生成された回答を引用する場合は、その情報の出所が不明であることを明示するか、参考情報として提示することが適切です。

Bard: はい、Bardは生成した回答にソース元を記載することができます。Bardは、テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングを受けており、そのデータセットには、ソース元が記載されているコンテンツが含まれています。そのため、Bardが生成した回答にソース元を記載することができます。  


濱野: 生成回答のソース元はWEBブラウジングの検索機能からの記載ですか?

Bing(ChatGPT): いいえ、生成された回答のソース元は、Webブラウジングの検索機能からの記載ではありません。ChatGPTはトレーニング時に膨大なテキストデータセットを使用しており、その中にはインターネット上の情報も含まれていますが、具体的なウェブページや情報源へのアクセスや検索は行っていません。 

ChatGPTは、与えられた質問や文脈に基づいて生成された応答を提供するために、過去のトレーニングデータから学習したパターンや知識を利用しています。そのため、回答はモデル内部で生成され、ソース元の特定や参照は困難です。 

再度強調しますが、生成された回答はモデルが学習した知識やパターンに基づいており、特定の情報源から直接的に引用されたものではありません。したがって、具体的な情報源への言及や参照は提供することができません。

Bard: はい、Bardは生成した回答のソース元をWebブラウザの検索機能から記載することができます。Bardは、テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングを受けており、そのデータセットには、Webブラウザの検索機能から取得したコンテンツが含まれています。そのため、Bardが生成した回答のソース元をWebブラウザの検索機能から記載することができます。


濱野: WEBブラウジングから検索した情報は、リアルタイムチューニングされますか?

Bing(ChatGPT): いいえ、ChatGPTはリアルタイムでのウェブブラウジングや検索を行うことはありません。モデルはトレーニング時に収集されたデータに基づいて構築されており、その後はオフラインで稼働します。モデルはトレーニング時点での情報や知識に基づいて回答を生成し、リアルタイムのウェブ検索や外部情報源へのアクセスは行いません。 

ChatGPTは、過去のテキストデータから学習されたパターンや知識に基づいて回答を生成します。リアルタイムの情報や最新の情報にアクセスするためには、外部の情報源やウェブ検索エンジンを利用する必要があります。ただし、ChatGPT自体はそれらの機能を持たないため、モデル内部でリアルタイムのチューニングやアップデートは行われません。 

Bard: はい、BardはWebブラウジングから検索した情報をリアルタイムで調整します。Bardは、テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングを受けており、そのデータセットには、Webブラウジングから取得したコンテンツが含まれています。そのため、BardはWebブラウジングから検索した情報をリアルタイムで調整することができます。 


濱野: BardとChatGPTで対談をすると、意見が違いますがその理由は何ですか?

Bing(ChatGPT): BardとChatGPTは、どちらも大規模な言語モデルですが、異なる長所と短所を持っています。Bardは、ChatGPTよりも幅広い知識を持っており、より創造的で、より多くの種類のクリエイティブなテキスト形式を生成できます。しかし、ChatGPTは、Bardよりも速く、より正確にテキストを生成できます

最終的に、どちらのモデルが優れているかは、特定のタスクによって異なります。幅広い知識と創造性が必要であれば、Bardが適しています。速さと正確性が必要な場合は、ChatGPTが適しています。

Bard: BardとChatGPTは、どちらも大規模な言語モデルですが、異なるデータセットでトレーニングされています。Bardは、Google 検索を通じて現実世界の情報にアクセスして処理できるため、ChatGPTよりも幅広い知識を持っています。また、Bardは、ChatGPTよりも創造的で、より多くの種類のクリエイティブなテキスト形式を生成できます。 

濱野: ありがとうございました。お二人の特徴としては、Bardは濱野の質問に回答を寄せてくるし、ChatGPTは前回より回答が慎重になっている気がしますね。また次回も宜しくお願いします。

 

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